産業用多関節ロボット導入の効果
私は以前、汎用旋盤や汎用フライス盤での加工を経験していました。当時は自動送り機能ぐらいで、ワークの脱着(段取り)などは人力です。その後NC旋盤・NCフライス盤に置き換わりプログラムで加工が出来るようなりました。そして時代は、ロボット(ローダー装置含む)でワークの脱着をする、人手や機械での作業はロボットに置き換わる時代です。また私の産業用のロボット経験といえば、某プレス機メーカーの機械で鉄板を箱状態にする工程をロボットハンドでピッキングから完成品までの作業経験があります。プレス機にロボットハンドで掴んだ鉄板を送り曲げ動作と追従してロボットが動き、また掴み直しながら箱状の製品にしていく工程です。入力数値の違いで曲げ角度や寸法誤差が発生しますが、入力数値が決まれば無人で24時間同じ製品を生み続けます。ロボットがなければ作業者がプレス機の前で重い鉄板を抱え作業しなくてなりません。
弊社の製品群は、ATC装置(オートツールチェンジャー)APC装置(オートパレットチェンジャー)ガントリーローダー装置です。工作機械周辺装置の専用機の設計製作を行っています。大きく分ければ弊社の製品群もロボットに属するでしょう。しかしここでは産業用多関節ロボット導入での効果等を説明させて頂きます。
産業用多関節ロボット導入の用途
ロボットの導入を検討する時に明確な目的がある場合はいいですが、ロボット導入など考えたこともないという方々もいると思います。私は仕事上で様々な製造現場に伺いますが、人手不足とか生産量や品質の安定などの悩み等は分かりません、しかし悪環境下や危険作業など感じる事はあります。この代替にロボットを生産現場に導入するのもひとつではないかと思います。どのような用途でロボットを導入するかは、様々な製造現場での悩みの中にヒントがあるかもしれません。
産業用多関節ロボット導入の効果
ロボット導入の検討で、まず比較対称となるのが人手作業です。ここでは、人手作業とロボット導入とのメリット・デメリットで、ロボット導入の効果を探っていきたいと思います。人が得意な事は作業工程に対し柔軟に対応できるという事です。具体的には、作業変更や段取り替えまたトラブル発生時の対応など決まり事でない場合の作業が得意です。しかし繰り返し作業や悪環境下での過酷な作業などパワーやスピードを必要とする事は不得意です。また経営上の問題かもしれませんが、人手不足を背景としての新規採用は難しく、逆に人員削減が必要になった場合も問題になりえます。
その点では、ロボットは人手不足は関係なく人員削減にも縁がありません。もちろん繰り返し作業や悪環境下また過酷作業などパワーやスピードを必要とする作業は大得意です。ロボットはセンサーなどを使用しデーター情報を処理し動作します。そのデーターが蓄積し二次利用が可能になる事も人手より優れた点といえるでしょう。蓄積されたデーターは使い回しができるため、プログラムの変更だけで様々な対象に活用可能となります。
まとめ
ロボットを購入してすぐ作業ができ、問題解決と言う訳にはいきません、ロボットの導入にあたりそれを支援する専門業者(システムインテグレーター)が欠かせません。弊社はお客様のニーズを正確に理解し協力しながらロボットの導入を検討させて頂きます。お気軽にご相談頂ければ幸いです。