ワークの種類はシリンダーヘッド・ブロックなどの自動車部品からモーターシャフトなどの汎用部品までは幅広く、ワーク重量においても数百グラムからものからトラック・農業・建設機械用など100kg近くになるものまで多岐にわたって納入実績があります。弊社工場内は奥行が100mあるため走行軸がロングストロークの場合や複数本同時製作も可能です。また、システム全体を含めたコンベア、ストッカー、反転装置や制御盤及び制御回路構築も弊社で設計・製作が可能です。
ガントリーローダーとは、自動車部品をはじめとする量産部品加工ラインにおいてワーク搬送する装置でワークを加工機へ投入し、加工後のワークを搬出する一連の動きを繰り返し行います。主に本機の頭上を走行する軸とワークのローディング・アンローディングのための上下軸、ワークをつかむハンドで構成されます(これがいわゆる2軸仕様です)。しかし、ラインレイアウト、ワーク形状・サイズ・重量や本機の加工室内のスペー スによって軸追加やハンドに回転軸など付帯し全体の軸構成を決めていきます。複数台の加工機とコンベア・ワーク姿勢変更装置・洗浄機・検査ステーションなどの周辺装置を組み合わせたものをガントリーローダーシステムといいます。ガントリーローダーシステムでは各装置からの信号をもとに集中制御を行うため、オペレーターの使い勝手も十分に考慮しタッチパネルなどユーザーインターフェースの仕様も慎重に決める必要があります。旋盤や円筒研削盤などでは本機1台のみで完結するローダーシステムも数多く存在します。