DC24Vのメリットとデメリット
大半の機械装置はDC24Vの電源を使用しています。使用箇所も入力関係から出力用電磁弁まで制御関係すべてにおいてDC24V化している機械もあります。半導体の進歩で直流安定化電源が安価になり、機器を小型化したことなどから制御電源にDC24Vが多用されるようになりました。直流安定化電源は制御方法からリニア方式とスイッチング方式があり主流はスイッチング方式となります。商用電源を入力として半導体の高速スイッチング作用を利用し、高周波電力に変換し所定の直流を得るもので小型・軽量で高効率という特徴があります。短所としてはノイズが発生することと寿命、交換が必要になります。DC24Vのスイッチング電源が寿命で交換することは稀なことかもしれませんが内蔵されている電解コンデンサの電解液が時間とともに蒸発が進み、静電容量の減少をはじめとする特性の劣化により寿命となるようです。カタログでは期待寿命8年もしくは10年と書かれており使用条件により変わるそうですが目安として10年程度で交換する方が装置維持のためには良いかもせれません。また容量の大きな電源になると強制空冷用ファンが付いている物がありファンの寿命は約3年程度で交換が必要となるそうです。メンテナンスを考えると容量を下げ強制空冷用ファンが付いていないものを複数使用する方法もあります。