APC(自動パレット交換装置)とは?Vol.1
APC(自動パレット交換装置)とは?
工作機械のAPC装置とは、自動パレット交換装置(Automatic Pallet Changer)のことで、頭文字をとって略称APCと呼ばれています。ワークをセッティングしたパレットを加工機本体へ搬入、加工機本体から搬出します。APCの用途は、ワークを加工中に加工機の外で、別のパレット上の加工済ワークの取り外し、未加工ワークのセッティングを行うためです。この機械の外でのワークの取付・取外しを「外段取り」と言い、ワークの加工時間に影響を与えず、加工作業の効率アップにつなげられます。パレット収納数が多いAPCでは、専用の段取りステーションを設けるものもあります。パレットへのワークの取外しは一般的には人手で行われますが、これを自動搬送台車で行う大掛かりなものもあります。他の工作機械周辺装置として前述のATC(自動工具交換装置)、AWC(自動ワーク交換装置)、AAC(自動アタッチメント交換装置)等があります。メーカーによっては、上記APCをAWCと呼んでいる場合もあります。
JISにおけるAPC(自動パレット交換装置)の定義
マシニングセンタ,ターニングセンタなどの数値制御工作機械において,工作物を自動的に供給・排出し,かつ,正確に位置決めするために,工作物を取り付けたパレットを自動的に交換する装置。
APCにはどんなタイプがあるの?
デュアルタイプ、シャトルタイプ、ターンタイプ、セパレートタイプ、インデックスタイプ、ラインタイプ、ループタイプ及び立体型など多種多様のAPCタイプがあります。それぞれのタイプはパレットの搬入出方法の違いによって区別され、タイプ名が付けられています。それぞれのタイプにおいて交換時間や、パレットのストック数、所要床面積、配置などに特徴があります。また、同じタイプにおいても駆動源や駆動方法が違うなど分類は多岐にわたります。エイ・テイ・シイ株式会社では、様々なタイプのAPCをラインナップしており、お客様のご要望に合わせて最適なAPC装置をご提案させていただくことが可能です。