Q&A集 Vol.3
特許・実用新案・商標とは?
特許或いは実用新案には大きく分けて「防衛目的:他社製作阻止」と「共用目的:お互いに使用」するものがあります。通常業務の中で特許性のあるものを考案するのは困難ですが、研究開発を重ね「基本特許」に相当する考案ができればシェア拡大も可能になります。特許の大半は自社製品を他社に模倣されない防衛目的ですが、最近では日本のトップカーメーカーが数年後、数十年後の自動車業界や社会全体を良くしようという取り組みで特許の公開を発表しました。時代の変化とともにこれからはこういった動きも多く見られるかもしれません。商標とは、商品・サービスの名称や企業ロゴなどに適用されるものです。購入者の観点からみると商標は複数の選択肢の中から一つを選択するための目印となり、その商品やサービスのイメージや安心感、信頼性を表します。しかし、最近は(特に海外で)悪意のある商標登録を目にすることも少なくありません。自社製品やサービスをすでに海外展開しているもしくは海外展開されようとしている場合は注意が必要かもしれません。
製造物責任(PL) 法とは?
製品の欠陥によって生命、身体又は財産に損害を被ったことを証明した場合に、被害者は製造会社などに対して損害賠償を求めることができる法律です。本法は円滑かつ適切な被害救済に役立つ法律です。
製造物責任(PL)法 第1条抜粋
(目的)
第一条 この法律は、製造物の欠陥により人の生命、身体または財産に関わる被害が生じた場合における製造業者等の損害賠償の責任について定めることにより、被害者の保護を図り、もって国民生活の安定向上と国民経済の健全な発展に寄与することを目的とする。
PL法では製造業者等の免責事由や期限についても定められています。詳しくは消費者庁のホームページをご覧ください。
消費者庁ホームページ「製造物責任(PL)法の逐条解説」(外部サイトリンク)
工作機械やその周辺装置の製造において使う人の立場に立って「使い易さ」を追求することは勿論ですが、その反面、「安全」を疎かにしてはいけません。
吊り治具とは?
吊り治具とは、工作機械や周辺装置の運搬用に設けた物でアイボルトなどのことを指します。広く言えば機械装置をスムーズに運搬する手立てのものです。工作機械や周辺装置は通常クレーンやフォークリフトなどで吊り上げトラックやトレーラーへ積み込みをします。設計段階から適切にアイボルトを設置したり、ワイヤーをかける位置を想定しておく必要があります。機械の設計時に運搬方法を考慮していないとクレーンで吊り上げる際にどこを吊っていいのかわからなくなったり、吊り上げた時にアンバランス(不安定)な状態になるため安全作業に影響がでます。