マガジンのコラムマウントタイプと別置タイプの使い分け
ATC マガジンの取り付け方法の違いでコラムマウントタイプと別置タイプの2つのパターンがあり、本機の仕様や設置スペースなどによりそれぞれメリット・デメリットがあります。横中ぐり盤を例に説明します。
コラムマウントタイプ
機械本体のコラムに取付を行うタイプです。横中ぐり盤においては稀なタイプです。
《長所》
・機械本体がATC位置まで戻る必要がない。よって非切削時間の短縮ができる。
《短所》
・コラムの剛性や早送り速度などはマガジンの重量を考慮しておく必要がある。
別置タイプ
マガジン本体をフロアへ固定するタイプです。マガジン収納本数が多い、ATCの頻度が比較少ない機械に向いています。 またコラムマウントとでは設備機種ごとにマガジンの仕様が異なりがちですが別置タイプではチェンジャーや搬送レールを変更すれば共用しやすくなります。
《長所》
・コラムの設計要件にマガジンの重量などを考慮しなくてよい。
《短所》
・工具交換の度にATC位置に移動しなければならず、非切削時間が増加しがちである。