APC(自動パレット交換装置)とは?Vol.2
APCとAWCの違いは?
APCのPはパレット(Pallet)を、AWCのWはワーク(Workpiece)を意味します。パレット上のワークをパレットと一緒に交換する装置をAPC、ワークを直接交換する装置をAWCとするのが一般的です。従って、その装置を使用目的によって使い分けています。
APC=Automatic Pallet Changer(自動パレット交換装置)
AWC=Automatic Work Changer(自動ワーク交換装置)
APCのパレット搬入出方法は?
パレットの搬出入方法方法としては水平移動・上下移動のパターンがあります。一般的な搬出入方法としては水平移動が多く、一部に上下動作を行う場合もあります。また、本機テーブルへの搬出入方向も本機によって異なっています。APC搬出入に使用される駆動原としては、重荷重のため油圧が使用される場合もありますが、一部にサーボモーターを使用して停止位置高精度/省エネを狙ったAPC装置もあります。
APCのパレットサイズに規格はありますか?
APCのパレットサイズにはJISやMASで定められているサイズ規格があります。
JIS規格パレットサイズ一覧
[JIS B6337:1998]
正方形:□320・□400・□500・□630・□800・□1000・□1250・□1600・□2000[mm]
長方形:320×400・400×500・500×630・630×800・800×1000・1000×1250・1250×1600・1600×2000・2000×2500[mm]
JISやMASではサイズだけでなくねじ穴つきの場合は穴ピッチなど細部にわたって規格が定められています。機械によって長方形、円形もあり各工作機械メーカ独自の特殊パレット仕様もあります。弊社の製作実績は下記の通りです。
【当社のAPC装置のパレットサイズ別納入実績一覧】
正方形パレット:□400~□2000mm
長方形パレット:1400×1600~2500×4000mm
円形パレット:φ800~φ3500mm
大型パレット:7000×1100mm