APC(自動パレット交換装置)とは?Vol.3
APC装置にワークサイズや積載重量の制限がありますか?
一般的な積載荷重として、MAS規格において積載荷重は規定されていますが同じパレットサイズでも機械仕様によって積載荷重はまちまちであることが多いです。
[各メーカーの横型MC最大積載荷重(弊社調べ) ]
パレットサイズ□500mmのマシニングセンタ
A社(高速加工仕様):500kg
B社(重切削仕様):800kg
C社(超大型ワーク対応仕様):1000kg
一般的にワーク質量・パレット質量が大きく、重荷重になればなるほど、加工機本体の剛性や駆動部の耐荷重が必要となり、それに比例して搬送速度は遅くなります。弊社における実績としては30,000kg(パレット含む)/面が最大ですが対応できるパレットサイズ・ワーク質量などに関しましては、弊社までお問い合わせ下さい。
エッジロケータとは?
マシニングセンタ用パレットの前後、左右方向の位置決め用プレートをエッジロケ―タと言います。このエッジロケ―タが無い場合は、ワークセットのたびに前後、左右方向の芯出し調整が必要となり、この芯出し作業をおろそかにすると加工したワークが不良品になってしまう可能性があります。エッジロケ―タがある場合は、この面をあて基準としてワークをセットすれば毎回、高精度な加工が出来るようになります。(パレット中心からエッジロケ―タまでの寸法許容差は規格で±0.01)加工治具メーカのベースエレメント(1面、2面、4面イケール)のエッジロケ―タ当たり面の直角部は研削、摺り合せ加工により0.01以内の精度に仕上げてあることが多いです。 パレットの概要と各部の名称を下図で紹介します。