Q&A集 Vol.4
ラックアンドピニオンとは?
ラックアンドピニオン(rack and pinion)とは、回転力を直線の動きに変換する方式のもので、ピニオンとよばれる円形歯車と棒状の角柱に歯切りしたラックを組み合わせ、ピニオンに回転力を加えると、ラックが歯すじ設定された末端まで水平方向に動きます。自動車のステアリング機構に採用されている。弊社では、主にガントリーローダの走行軸・上下軸に使用しています。
PNPとNPNとは?
PNPとNPNの表現はセンサ出力回路のトランジスタがNPNトランジスタを使用しているかPNPトランジスタを使用しているかの違いを表現しています。
PNP出力
PNP出力タイプはセンサ出力端子と電源-(マイナス)間に負荷を接続します。入力端子には電圧がかかっていなくて+(プラス)側と接続して電圧を印加することでセンサが働いた(入力)と認識します。このPNP出力タイプは、電源-(マイナス)側と短絡(地絡)しても負荷が駆動しません。ヨーロッパの安全規格(CE規格)ではPNPタイプの使用が求められています。
NPN出力
NPN出力タイプは電源+(プラス)側とセンサ出力間に負荷を接続します。入力端子には電圧がかかっていて-(マイナス)側と短絡させて端子の電圧を0Vに落とすことでセンサが働いた(入力)と認識します。
メンテナンスフリーとは?メンテナンスの必要について
「メンテナンスフリー」という言葉だけを聞くとメンテナンスを必要としないように思いがちですが、メンテナンスの頻度が少ない、メンテナンスに手間がかからないと解釈する方が正しいと言えるでしょう。マシニングセンタ及び周辺装置の目指すものは全く人(作業者)が介入しない「無人化」ですが、機械の精度を維持するために「メンテナンス」は必要不可欠です。機械には当然動く部分(回転・摺動etc)が多くあり、潤滑給油或いは消耗品交換等が必要です。動く部分の構造や、材質、仕様頻度によってメンテナンス頻度に差はありますが完全なる「メンテナンスフリー」はありえないのです。工作機械の精度維持ひいては加工品の品質を長期維持するため、日常点検・定期点検・消耗品交換等が必要です。それらの要領は各装置に準備されている「取扱説明書」に記述されています。メンテナンス要領や必要性を認識しておくことが品質維持と工作機械自体の寿命を延ばすことに繋がります。