I・E(インダストリアル・エンジニアリング)について
I・E(Industrial Engineerring) インダストリアル・エンジニアリングとは
インダストリアル・エンジニアリング(I・E)とは、生産能率、生産性をあげる 道具、考え方とあります。良い製品を、楽に・正しく・速く・安く生産していくための、科学的な手段、方法とも言えるでしょう。その方法として問題点を顕在化させ、分析することが必要となります。具体的には作業方法の分析で、ムリ・ムダ・ムラのない新しい作業方法を立案し作業の標準化を図り、また作業時間の分析も同じく付加価値時間の算出で、同じくムリ・ムダ・ムラのない作業時間を立案し高い生産性を追求することを意味しています。
I・E 7つの分析
工程分析
生産工程や作業工程を4つに区分し(加工・運搬・検査・停滞)、工程順序によって表示します。問題があるところを改善していきます。付加価値を生まない工程を改善しやすくする。
稼働分析
設備および人の稼働状況から、付加価値作業、非付加価値作業、ムダを分類し改善をはかる。非付加価値作業(付帯作業)は時間短縮をはかり、ムダはなくすようにする。
動作分析
作業の動作を細かく分析することでムダな動作の見える化をはかり、改善していきます。動作経済の基本的な内容は、・動作の数を減らす・動作を同時に行う・動作の距離を短くする・動作を楽にする。を実践することです。
時間分析
作業を時間的な面から測り、作業中のムダな時間やバラツキが大きい作業がないか等の問題を洗い出し、改善していく分析方法です。
物流分析(マテリアル・ハンドリング)
マテ・ハン作業とは、物流の中で主に手作業による梱包、移動、積込みなどをいいます。この作業の中でコスト増となる点を見出し改善をはかっていく方法です。動線の見直しや、6S(整理・整頓・清掃・清潔・躾・習慣)3T(定位置・定品・定量)などの見直し分析。
レイアウト分析
生産性およびコストの面から見て、工場レイアウトが最適なものになっているかを分析し、改善をはかります。
事務(工程)改善分析
事務作業についても、工場と同様の手法でムダを排除し、コスト削減を行います。
問題点の顕在化・まとめ
I・Eの7つの分析を抽象的ではありますが、紹介させていただきました。もうすでに実践されている企業様や、これから取り組みたいと思われてる企業様などいらっしゃると思います。まだまだムダを省き改善すべき点はあると思います。非付加価値作業を出来るだけ削減し、ムダなものはゼロにする取り組みを進め、付加価値比率を高めることが、生産能力の向上につながると思います。この問題点の顕在化を進める中で、ロボットシステム導入等の検討になりましたら弊社にご相談下されば幸いです。